検診•予防
その症状、加齢のせいじゃないかも。糖尿病の初期サインとは?

最近疲れやすい…、傷の治りが遅い…などといった、ちょっとした不調を感じていませんか?
「歳のせいかな?」と思うかもしれませんが、実は加齢だけが原因じゃない可能性もあるんです。
とくに、血糖値が高いと言われたことがある、最近食事が不規則だ…という方は要注意。
「疲れやすい」「傷の治りが遅い」は糖尿病が関係している“初期サイン”の可能性があるため注意が必要です。
この記事では糖尿病の初期サインや、さらに進んだ場合の危険な自覚症状、また糖尿病が進行した場合の合併症についてお伝えしていきます。
糖尿病の症状って?
糖尿病の初期サイン
糖尿病は進行するまで自覚症状がないといわれていますが、以下のような症状は糖尿病が関係している可能性があります。
加齢かな?と思うような症状ばかりですが、当てはまる方は注意が必要です。

糖尿病が進行した危険な自覚症状
糖尿病が進行すると、さらに重度の症状がみられるようになります。
このような自覚症状がみられる場合、早急な医療機関の受診が必要です。

糖尿病の3大合併症
血糖値が高い状態が続くと、血管や神経が傷つきやすくなり、腎臓、眼、神経などに合併症を起こしやすくなります。
傷ついた血管をもとに戻すのは難しいとされており、合併症を進行させないように定期的なチェックや治療が必要です。

そのほかにも、心疾患や脳血管疾患などのさらなる病気のリスクが高まったり、水虫や歯周病が悪化しやすくなったりするなどのリスクもあります。
糖尿病の怖さは、糖尿病そのものでなく、このような合併症を引き起こしやすいことにあります。
糖尿病を予防するためには?
まずは食事と運動!
生活習慣が原因の糖尿病は、バランスの良い食事や、適度な運動を心がけることで予防することができます。
さらに肥満がある方は、適正体重に近づけることでも糖尿病のリスクを下げることができます。
食事は野菜やきのこ、海藻類などから食物繊維をたっぷりととることを意識しましょう。
食物繊維は食後の血糖値の急激な上昇を防いでくれます。
また運動は有酸素運動だけでなく筋トレでも効果があることがわかっています。
取り組みやすいものから始めてみましょう。
定期的な健診を受けましょう!
糖尿病の初期や予備軍の方では、ほとんど自覚症状がないため、定期的な健診で確認しておくことが大切です。
もし異常があった場合でも、早期発見であれば薬に頼らずに生活習慣の見直しにより改善が期待できます。
自覚症状が進んでしまう前に、定期的な健診で早期発見が大切です。
おわりに
最近では “郵送健診”により、自宅でも気軽に健診を受けることが可能です。
病院に行く時間がなかなか取れない方や、「病院に行くほどでもないが気軽にチェックしてみたい」などという方は、このような郵送健診が便利です。

「メタボ健診」では、糖尿病リスクだけでなく、コレステロール値、肝機能、尿酸値の検査項目も含まれています。
生活習慣に関わる結果がわかるので、日々の健康づくりに役立てることができます。
ちょっとした症状も、加齢かも?と見過ごしてしまう前に、身体の内面のチェックにも気を付けてみてくださいね。
【参考】
オムロン 症状から早期発見する
公益財団法人 日本医療機能評価機構 Mindsガイドラインライブラリ 糖尿病 Minds版ガイドライン解説
厚生労働省 eヘルスネット 失明
監修:管理栄養士 広田千尋