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最近、機能性ヨーグルト、乳酸菌などのCMを目にする機会が増え、腸と健康、特に免疫力との関係が広く知られるようになりました。
これを読んでいる方の中にも花粉症などのアレルギー症状改善のためにヨーグルトなどの発酵食品を摂られている方も多いのではないでしょうか?
東洋医学での腸と免疫の考え方
東洋医学、鍼灸の世界では皮膚や目鼻の炎症症状に大腸が関係していることは数千年も前から良く知られていて、現代でもアトピー性皮膚炎や花粉症には大腸の働きを高めるツボや大腸経にあるツボがよく使われます。
アレルギーのさらなる問題
アレルギー自体つらい問題ですが、さらに厄介なのはアレルギーが花粉など害のない物に過剰に免疫機能を動員してしまうため、人に害をなす細菌やウィルスが体内に侵入した時など本当に免疫が必要になった時、そちらに回す余力が減ってしまい、結果として病気への抵抗力が下がってしまうことです。
腸を元気にして免疫力を高めよう
このように腸の働きを改善することは便秘や下痢などの改善だけにとどまらず、アレルギーの改善、免疫力の向上など健康にとって様々な良い効果をもたらす可能性があります。
大腸に効くツボ
天枢
おヘソの横、指の幅三本分外側のところにあるツボです。
非常に即効性のあるツボで便秘による腹痛の時などにグーっとしばらく押し込んでいると、すぐに便意を催してきます。
どちらかと言えば急性の症状に対して良く効きます。
大腸兪
骨盤の一番高いところを結んだ線上で腰椎の指幅二本分外側にあるツボです。
即効性も期待できますが、慢性の頑固な便秘などにも効果がみられます。
強く押すと腰痛持ちの方は悪化させる恐れがあるので湯たんぽや蒸しタオルなどで温めるのがお薦めです。

ツボと併用したい大腸に効くエクササイズ
①仰向けで寝る、もしくは姿勢良く立つか座って腹式呼吸、おヘソから下の下腹部を意識しながら鼻から息を吸う時にお腹を風船のように大きく膨らませ口から息を吐く時にお腹が背骨にくっつくように引っ込めます。
②立位で左右の側屈を繰り返し行う。
特に便秘の時には便が溜まりがちな左下腹部を伸ばすように意識しながら右側屈を強調すると効果大です。
①②のエクササイズは共に腸を直接的に刺激して腸の働きを活発にしてくれます。
ツボも運動も上手に行えばすぐに大腸の働きの改善が実感されるので是非一度お試しください。
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この記事の監修・専門家: 本町鍼灸接骨院 院長 芥孝志(アクタタカシ) |